日ありの家の中

なんとなくほっとするのが

久さしぶりにおとずれている

だるさが延々と続いていた。

12月のなんとなく落ち着いた空気で

家にいる

 

だらだらしながら数年間生きてきた

 

これからもだらだらしながら過ごす決意に満ちている

 

写真を日記に乗せたりしたらもう少し見栄えもいいかもしれない

でもそこまでやる気力が起こらない

 

もう少し前進しなければいけないようだ。

 

日差しは焼ける

10月の20日は、秋晴れの土曜日

午前

子供たちの踊り

新しい世代のインディゴブルー


昨夜の俺は、ひとり想い出のなか

地下へ階段を下りて

奥のステージにポツリいる


昼間の蓄音機の弦の音から目が覚めて


シンプルな秋がはじまる


倍の年になっても


秋への気持ちは変わらない

君といると夜が伸びる

秋の夜長なんていう

465日目にて

ようやく

新しい進化の秘宝を手に入れることが

できたようだ

テレビかラジオかはたまた演劇の練習の声か


部室にいると


君がいた


あのこは帰ってしまったのか?


と聞くと


はて?


と、首をかしげるだけだったが

本を読む動作にいつの間にやら戻っていた

忘却の彼方

夜まであとわずか

傘もいらない1日

この日は遠くの場所にあった


下校している途中

窓から街を眺めているのは

この春に出会ったアイツだった

昇り竜のような雲を見上げていた記憶の中の夏は、息苦しく、俺の呼吸を乱し続けてくれた

そんな夏は

まだまだ生き延びつづけるもんだと

覚悟していたからな

だがもうこの空気が訪れていたことに

さっき気づいた


建物に縛り付けられていることが長かったので、散歩をしてみたら


あちこちで、良いにおいがあがっている



魔法

かき氷と

魔法

おどる友達の家

夏のまつり

恋が行き交う


ハイビスカスにオレンジピール

ハイビスカスとココナッツ

カモミールとレモン

トマト

アップルシナモン

ペパーミントアップル

ラズベリー



どれが、好きですか?


紅茶から取り出した

甘い恋





時間の凍結解除

時間はとめられないのか


なぜか、7月7日が近くなると

雲がやってくる

観測史上最速で梅雨があけたこともあり

おれはひそかに期待していた


だけどやはり雲がやってきて


物語の世界のように

満点の星くずを観測することは

叶わなかった


水はすぐそばで息をしている


記憶違いをしているだけなのか

それとも、本当に天の川がそこにあったのか


願い事?


みらいからの遣い


こどもの姿の彼女


天頂の領域から彼女は来た


彼と彼女のために約束を成し遂げても

みかえりはない

ただ空気がふるえて

耳に届くだけ




憂鬱の憂鬱

窓が1つある

退屈が空に浮かんでいる

飛行機が流れてる

こぐ自転車

このペダルの重みしかまだ知らない

夜は何ものからも独立した生き物であたたかい

なにものにもならないと願った日から数えて

遠い星になってしまったわたしは

また、あの日のあの部屋にもどろう