2の日
車のナンバーで沢山2の数字をみた。
夢を実現させる男の話を思い出す。
彼は2の数字に囲まれた男だった。
気が付いたらそこで暮らしていた。
西へ旅立ち。
固有の空間の創造主になるために。
まだその空間は生まれていない。
未来の場所、未来の街にある。
さて私は何をなすことができるだろう。
数々の出会いを繰り返し通り抜け、日々思考と触れ、自らもまた細胞を生み、
死と再生を繰り返していく。
行動し続けるか、考え続けるか、感じることを続けるのか。
何を選び、何を捨て、彼の場所へたどり着く。
もう見えなくなった空と部屋に、また挨拶をしに行くその日まで待とう。
真実の闘い
記憶にないことへの質問は困る
彼女はそうこたえた
遠くにあるあの街へいってみる必要がありそうだ
どうやら全てはそこからしか生まれない
部屋を出ると、新しい風が吹いていた
よく晴れた日にもう一度はじめる必要がある
喫茶店にいる日曜だった
白いシャツの女の子を眺めることしかやることはなかった
カップを下げて、あたらしいお茶を入れてくれる腕が細くてとても綺麗だった
新宿から中野に歩き、喫茶店に入り、また新宿まで歩いた
今の街にこのままいるなら
週末は
この過ごし方を繰り返すしかない
つまらないしきたりはくたばれ
Rの館は、窮屈なしきたりに支配されていた
クリスマスに良いイメージはない
趣味の悪い装飾が並ぶだけだ
そのガレージは壁がぶち抜かれて、キャンプと呼ばれていた
寿司を作りながらのパーティなど開かれているらしい
キャンプに住み着いてもいい
世界は生まれ変わる
洞穴に隠れていても変化は訪れる
青空に柿の木があり、山がそびえている
これが一番
ぶり大根、里芋の煮っころがし、レンコンのきんぴらを作ってみた。
生姜を入れたスープも作ってみたが強烈。