2016-08-04 見知らぬ土地へ コンクリートに覆われた街に住み 8月の夕暮れにうばわれた自分を 取り戻すことができるのか 夜が来る前の 本屋やコーヒー屋で聴くレコードのように 自由に弾みながら飛んでいきたい 高い街 見降ろせる川 いろいろなものをつまみ食いしながら 生活している女性が その眼差しを僕に向けて 旅に出る もどらない 今はどこにも存在しない店に行く 音みたいな人間の彼女