4月の嘘から目覚める時
窓を叩く音で目が覚めた
真っ暗闇で意識が朦朧としている
何寝てるの!
早くしたくしなさい!
?
深淵なる闇が奥まで広がっている
ん?夢、でも、とても可愛い女の子が目の前にいるし、制服を着ているので、
テンションが上がるところだと思うのだが、頭が痛い。睡眠がまだ必要のようだ。
入学式だっていうのに、パジャマで行くわけ?
入学式?!
まだ、1週間近く春休みだろうが!
てゆーか、どちら様?!
自分の立場っていうか、ポジションがまだ理解できてないみたいね
気の毒だけど、強制連行させていただきます!
連れてって!
視界がねじれた。
変な夢だったな。
違和感もなく、知らないみたこともない、場所にいることを今認識している
ここがどこかの教室だってことは分かる
振り返ると、見覚えのある顔
君は…
何?
いや、まだ夢が終わらないのか
でも、いやなんでもない。
君のこと知らないげど、とても、可愛いねとは、そんなことは口にするべきではないなと
それより、なんで、夜なの?
ここは、学校だよな?多分。
夜に学校に通学しちゃいけないって決まりでもあるの?
あるだろ?未成年なんだし。
未成年ってアンタ、いつの時代の話をしているの?バカなやつなら、そんな単語歴史の教科書に載ってたことも華麗にスルーしてるワードよ。
歴史の教科書?
あんた、サインしたんでしょ?
入部届けに。そうしたら、この活動のリーダーである私の言うことをききなさい!悪いようにはしないから!
サイン…サインか、確かにしたな。
そんな感覚は、ある。
と、同時にニュースで、ビルやら発電所やらが爆発した映像が脳裏に浮かんできた。
急に真面目というか深刻な表情を作った女の子は、ぶつぶつ呟いていた。
新入りがまさか、改変前の時代から紛れ込んで来たやつだなんて可能性は…