山登り20日目

緑が囲み

鳥もさえずり

空気が体を通過する

今日も青い

覆いかぶさるような絵具を引き延ばした

心が揺さぶられていた

ただ追いかける

心地の良い香りを漂わせる

目の前にいる存在に

どんな感情を抱いているのか

ごまかしたり、わざと別の場所へ目をそらしたり

とらえられない記憶の残り香

目を覚ますまであとわずか

ちょっとした迷路からもうすぐ脱出する

ただ不思議な街

歌声が聞こえる

回答を持ち合わせてなどいない

同意してくれる存在もいない

自分で決めて生きるしかないのだ

これからの青空のために